オードヴィ庄内の杜氏ブログ

御神酒として日本酒を捧げる神様はどこに居るのか

2022年01月27日

日本酒の成り立ちは、
古来より神事や祭礼などで神様に献上する御神酒として神前に供える酒が日本酒の成り立ちですが、
今日は、この国酒である日本酒を御神酒として供える神様とそれに伴う国柄について一考してみたいと思います。

古来より日本の神様は、森羅万象全ての自然に八百万(やおろず)の神が宿ると言われています。
この自然の神々を敬い、先祖の霊を崇拝する精神が日本人の心の中に流れています。
日本人は無宗教だといいますが、正月には神社に初詣に行き、家には神棚があり御神酒を揚げて家族の無病息災を祈り、子供が生まれれば、七五三に神社に詣でて子供の無病息災を祈ります。これって何の不思議もなく違和感も無く普通の行いとして「神道」に接して暮らしています。
この普段の行いが古来より日本の中で続いています。この神道の中心に御座すのが「皇統」であり、日本人は2600年間この「皇統」を守り続けてきました。

このように日本人は八百万の神々共生し自然と調和しながら生きてきました。
神々と共に平和に暮らすには争い事をせず他を思い穏便なる振る舞いを良とする生き方です。
神道は仏教が伝来してもれこを内包し排他することはありませんでした。
ひとつの家の中に神棚と仏壇が仲良く鎮座しています。
この神道における共生の考え方こそが後に言われる「大和魂」の正体であり、日本人の絆であると考えます。

一方で、教祖を持つ西欧の宗教は一神教であり、絶対的な価値を持つ一神教はそれ以外を完全に否定します。
他の宗教は異教でしかなく、それは物理的な侵略の対象でしかありません。
そこに起こるのが、西欧に見る十字軍等の宗教戦争であり侵略戦争の根源です。

日本はギネスにも認められていますが、皇統を拝し単一国家として2600年以上世界一長く続いている国です。
長く続いているということは、それだけ歴史があるということであり、その歴史に裏付けられた文化があるということです。
また、長年の歴史と文化に基づいた品格と権威が培われていて民度が高いということ。
日本人はこれらが世界一であるということを改めて自覚して誇るべきと思います。

現在、世界でエンペラーという称号を使えるのは、もはや日本の天皇だけです。
イギリスもエリザベス女王は国王(キング)です。
因みに、建国からの歴史の長さでは日本がダントツで2682年です。
2位/サンマリノ・1712年
3位/デンマーク・1300年
4位/ポルトガル・880年
5位/タイ・781年
それから、7位にスイス、8位にモナコ、9位スウェーデン、10位オランダ、11位にイギリスが312年と続きます。

戦後の荒廃時は、1950年・60年代のアメリカの文化に憧れた日本が、50年足らずで経済大国となりアメリカに追いついてしまいました。
アメリカの歴史は、まだ建国246年でしかなく歴史の深さはありません。
今になって世界は日本に憧れています。他の国に無いものが日本に全部あります。
日本の先端技術と製品の品質の高さ、歴史と独特の文化・サブカルチャーとおもてなしの心、オリエンタルミステリアスな日本人に関しての興味等。また、マンガカルチャーは世界を席巻しています。日本食が世界遺産になりました。
寿司ブームが起こり、ラーメンが世界中で人気です。盆栽も世界的にブームです。次のブームは必ず日本酒です。
このように今更ながらですが、古い歴史を持つ日本の文化が見直されもてはやされています。

一周回って後ろを見たら、あら、日本が世界で一番長い歴史・文化を持つ国になっていたのか。
何故に世界で一番長い歴史を持つ単一国家になったのでしょうか。
それは、国の中心に神道があり「皇統」を敬い守り続けてきたから他なりません。

しかし戦後、外国の有名作家が日本には先端産業から歴史から文化から何でもある。しかし日本が無いと宣ったという。
三島由紀夫が死の4カ月前、産経新聞への寄稿文の中でいみじくもこう言い遺しました。
『このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機質の、からっぽな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう』と。

現在の日本人は、GHQの占領政策の「神道指令」により、誠・義、勇・礼・仁・名誉・忠義・慈悲・惻隠等の『日本人精神・大和魂』がなぎ倒され代わりに個人主義が闊歩して経済的豊かさだけを追い求めました。
その結果として、三島由紀夫の警告通り「皇室」をおとしめ「伝統」をないがしろにする無機質でからっぽな経済大国になってしまいました。
戦後教育の最大の弊害は個人主義であり、日本人精神・家庭・家族を根底から崩壊させています。
更なる問題は、戦後の「自虐史観」でありこれらは敗戦利得者によって醸成されてきました。
まともな日本を取り戻すには先ず「自虐史観」を捨てて建国2600年の日本の歴史を再認識することであり、日本の素晴らしい伝統文化を再認識し、奇跡の国の国民であることを国酒である日本酒を酌み交わしながら各人が認識することです。

最期に、神棚に御神酒を捧げて家族の無病息災を祈りましょう。先ずはそこからです。
ハイ、お後がよろしいようで。

 

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