河北新報・熟成32年 琥珀色に輝く古酒 山形・酒田の蔵元が限定販売「ワインのように味わい深く」
2025年01月23日河北新報
熟成32年 琥珀色に輝く古酒 山形・酒田の蔵元が限定販売「ワインのように味わい深く」
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山形県酒田市の酒造会社オードヴィ庄内は、32年間熟成させた古酒「神佑宝(しんゆうほう)」の販売を始めた。古酒は熟成3年以上とされるが、30年を超えるような長期熟成酒は珍しいという。
当時の県産酒造好適米「雪化粧」を使った純米酒で精米歩合65%、アルコール度数17度。明るい琥珀(こはく)色で、まろやかさやコクがありつつ、フレッシュ感も楽しめる風味に仕上がった。
佐藤晴之社長は「ワインが醸造年に価値が置かれるように、古酒も長期熟成でより味わい深くなる。ノウハウは確立されておらず、神からの宝という意味で命名した」と話す。
同社は1875年創業。清酒「清泉川」のほか、果実酒やリキュールなどを受託生産してきた。1992年に清酒の級別が廃止されるなど日本酒を取り巻く環境が大きく変わり、新たな酒造りに挑戦しようと93年に神佑宝を仕込んだ。
200ミリリットル入り1万2000円で、1000本を限定販売。創業150年を記念し、1月中はインターネットで200本を先行販売(1本9600円)する。3月からは主に山形県内の酒販店で取り扱う。
連絡先はオードヴィ庄内0234(92)2046。